認知症はまわりのケアが大切!認知症患者の看護の基本と薬の飲ませ方

家族や自分が認知症になってしまったらどうしよう・・・と心配される方も少なくないでしょう。まずは認知症とは何か、どんな症状が出るのか、そして認知症患者の看護の基本と薬の飲ませ方など、予め予備知識を入れておきましょう。予備知識を入れておくことでいざという時に落ち着いて対処することができます。

■ 認知症患者はどれ位いるのですか?
□ 認知症患者は現在300万人以上、85歳以上の高齢者の4人に1人は認知症であると言われています。今後この数字は更に高くなると考えられており、2035年には445万人に達するであろうと言われています。

■ 認知症は治りますか?
□ 認知症の原因は幾つかあり、ある種類のものは治療によって治る可能性があります。今のところ治療によって治れる認知症は全体の1割程度と言われていますが、治る見込みはなくても適切な治療によって症状を軽くしたり進行を遅らせたりすることも可能です。

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認知症とは

そもそも「認知症」とは、「脳や身体の疾患が原因で記憶・判断力などに障害が起こり、普通の社会生活が送れなくなった状態」と定義されています。よく混同されがちなのですが、「お年寄りの物忘れ」とは異なり、脳の神経細胞が死んだり異常なタンパク質が脳に溜まったりすることで起こる障害なので、れっきとした病気であり、放置しておくとどんどん進行していきます。

認知症の症状

認知症には「中核症状」と「行動・心理症状」とがあります。「中核症状」とは脳の神経細胞の壊死に直接関係する症状、「行動・心理症状」とは本人の性格や環境などの要因で中核症状に対して本人が感じたり行ったりする症状のことです。

中核症状

・記憶障害
・見当識障害(現在の時刻や年月日、場所などが分らない)
・理解力・判断力障害
・感情表現の変化

行動・心理症状

・被害妄想・幻覚
・徘徊
・攻撃的行動
・睡眠障害
・抑うつ状態
・異食・過食 …など

認知症患者の特徴

認知症患者の特徴的な記憶障害を物忘れと比較してみます。

物忘れの場合

・体験した出来事の一部を忘れる(例:朝ごはんのメニュー)
・探し物などは自分で探して見つけようとする
・物忘れの自覚あり
・物忘れの程度はほぼ進行しない
・生活に支障を来たさない

認知症患者の場合

・体験した出来事自体を忘れる(例:朝ごはんを食べたこと自体を忘れる)
・探し物などは、誰かが盗ったなどと他人のせいにして被害妄想になる
・物忘れの自覚なし
・物忘れの程度が進行していく
・生活に支障を来たす

認知症の患者の看護の基本と薬の飲ませ方-1

まず認知症の患者の看護の基本と薬の飲ませ方として、叱らないこと、否定しないこと、ゆっくりと穏やかな口調で話すようにすることが大切です。

認知症の患者の看護の基本と薬の飲ませ方ー食事

具体的にどんなサポートを必要としているか見極めます。お箸を持つなど身体機能に問題があるなら食事のための道具を変えたり、食べる姿勢に配慮したりすることでサポートできますし、咀嚼など食べること自体に問題があるなら調理法を変えたり形を小さくしたりすることでサポートできます。

認知症の患者の看護の基本と薬の飲ませ方ー排泄

認知症患者でも、通常のトイレやポータブルトイレの使用が可能な人もいれば、おむつによる介護が必要な人もいます。またおむつを利用する場合にはできるだけ不快感のないものを選びましょう。できるだけ通気性の良いものはお勧めですが、どうしても蒸れてしまうので、かぶれなど皮膚トラブルがないかどうかよく注意してあげましょう。

認知症の患者の看護の基本と薬の飲ませ方ー入浴

認知症の患者の看護の基本の中でも難しいのが入浴です。認知症患者の多くは入浴を嫌がるからです。それでなかなか入浴してくれない場合、その嫌がる理由を突きとめて対策を練りましょう。また「お風呂からあがったら○○を食べましょう」など、本人の好きなことを「ご褒美」にして入ってもらうという方法もあります。入浴が事故に繋がることのないよう、滑りにくく座りやすい椅子や滑り止めマットを用意し、手すりをつけるなどの環境づくりにも気を配ってください。

認知症の患者の看護の基本と薬の飲ませ方-2

高齢になると様々な薬を飲む必要が出てきますが、高齢故に飲み込む力が減って物理的に飲むことが難しくなったり、また認知症の為に必要な薬でも本人が飲みたがらなかったりします。物理的に飲むことが難しい認知症の患者の看護の基本と薬の飲ませ方ですが、例えば液状の薬や粉状の薬は少量の白湯に混ぜてとろみをつけることで飲みやすくなりますし、ゼリー飲料を器に入れて薬を置き、ゼリーで包み込むようにするのもお勧めの薬の飲ませ方です。

飲みたがらない認知症の患者の看護の基本と薬の飲ませ方ですが、そもそも嫌がることには理由があるはずです。例えば認知症のために被害妄想になっていて「この人が毒を飲ませようとしている」と考えていることもあります。その場合、薬の飲ませ方というよりは、できるのであれば自分で薬を管理してもらうと良いでしょう。複数の薬を1つの袋に入れて毎日1袋ずつ飲めばよいようにしておいたり、「お薬カレンダー」や「お薬を飲みましたか」というメモを本人の目のつく場所に貼っておいたりすると管理しやすくなります。

薬の自己管理もできず、服用も嫌がる場合の薬の飲ませ方としては、食べ物に混ぜたり形や大きさを変えたり進んで飲んでくれるような誘い方をしたりするのがお勧めです。薬の飲ませ方に限らず、認知症の患者の看護の基本は、本人にとってできるだけ不快感のない日常生活に整えてあげることと覚えておきましょう。

末期の認知症の症状

認知症も末期になるとほぼ寝たきりとなり、理解力や判断力も失われるため会話は成立せず、そのそも殆ど言葉を発することもなくなります。感情も殆ど失われて無動になるか反復運動が現れるようになり、食事も摂りませんから、全面的な介護が必要になります。

認知症には介護者のケアも必要

食事や薬の飲ませ方を工夫したり排泄の補助をしたり入浴させたり・・・と、介護する側には様々な努力が求められますが、認知症の介護に必死になるあまり、自分自身が疲れ果ててしまわないよう自分自身のケアも忘れないでください。できないと思ったなら介護サービスを利用したり家族以外の人にも助けてもらったりして、抱え込まないようにしましょう。

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