気になる「アスペルガー症候群」と「統合失調症」の症状の違い

想像力や洞察力が著しく欠如している為に周囲とのコミュニケーションが難しく社会生活を営むのが非常に困難である発達障害を「アスペルガー症候群」と呼びますが、同様に社会生活を営む機能が障害を受ける「統合失調症」と症状が似ているため誤診されることが少なくないようです。しかし他者から見ると似た症状であっても、この2つは全く違う障害であり、従って対策や治療法、当人への接し方にも違いがあります。

■ アスペルガー症候群とは何ですか?
□ アスペルガー症候群は「知的障害のない自閉症」とも表現されることもあるとおり、知能・運動能力の点では問題がなく、ただ社会性だけが成長できない発達障害の一つです。相手の感情を汲み取ったり空気を読んだりといった想像力や洞察力を働かせることができないため、周囲とのコミュニケーションに障害がでます。

■ 統合失調症とは何ですか?
□ 統合失調症はかつては「精神分裂症」と呼ばれていた病気で、考えを繋ぐ働きが失調します。幻覚や幻聴を特徴とし、社会生活を営むことが困難となります。また自分自身の感覚や思考が病気によって歪んでいることを自覚することができません。

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発症時期における違い

アスペルガー症候群の場合

先天性なので、生まれ持った発達障害です。知的障害はないので気づかれず、単なる性格の問題として片付けられてしまい、そのまま放置されることも少なくありません。また発症のメカニズムがハッキリしていないため、原因を取り除いて完治することは今のところ難しいとされています。

統合失調症の場合

後天性の病気であり、精神疾患という位置づけになります。100人に1人が発症するという珍しくない病気です。発症のきっかけとなるのは進学や就職、結婚などであることが多く、治療によって完治する人は全体の30%以上とされています。

症状の違い

アスペルガー症候群の場合

  • 想像力や洞察力に欠けているため相手の感情や空気を読み取ることができないことからくる周囲とのコミュニケーションへの苦手意識
  • 柔軟性がないためパターン化された日常生活を好む
  • 興味の対象に対しては異常なまでの執着心や記憶力を発揮する

統合失調症の場合

  • 幻覚・幻聴・被害妄想による第三者から見ると奇妙に見える言動
  • 思考過程の障害による支離滅裂な話し方
  • 喜怒哀楽の感情に乏しくなり、それに伴って表情も乏しくなる

治療法の違い

アスペルガー症候群の場合

相手の感情を汲み取れない、暗黙のルールが分らない等といった社会生活を営む上でハンデとなる症状を心理療法で改善させます。同時に障害によって受けるストレスの影響を緩和させるための服薬治療も行われます。入院の必要はありません。

統合失調症の場合

薬物療法をメインとし、心理療法と組み合わせて治療します。使われるのは抗精神病薬で、幻覚や妄想、不眠、興奮、感情や意欲の低下などの改善に作用します。また治療は外来で行うか入院で行うかを選ぶ必要があります。

周囲の接し方の違い

アスペルガー症候群の場合

本人自身も「自分が他の人とは違うようだ」ということに気づいており、治療したいという思いがあります。周囲の人は、疾患について正しく理解した上で、症状に配慮した接し方をする必要があります。

統合失調症の場合

本人に自覚症状がないため、治療を受けさせようとしても応じない場合があります。まずは家族だけで病院へ行って相談することもできます。幻覚や妄想については「そんなことはない」と説得しようとするのではなく、本人の不安な気持ちを受け止めてあげることが必要です。

病気に前向きに向き合う

アスペルガー症候群も統合失調症もまだハッキリとした原因は分っていませんが、いずれも脳の神経伝達物質の関係する障害ではないかと言われています。つまり発症するのは本人でも親のせいでもありません。それを踏まえたうえで、病気に対して正しく理解し、前向きに治療にあたるようにしましょう。

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